ライフスタイルに合うパンを提供するベーカリー

AND Bread(アンドブレッド)

ベーカリーの激戦区である北山において2018(平成30)年3月にオープンし、注目を集めている「AND Bread(アンドブレッド)」。店名の「AND Bread(アンドブレッド)」には、「生活と共にあるパン」との意味合いが込められている。手がけるのは神戸屋やブルディガラ、ユーハイムなどの名店でパン職人としての経験を積んだのち、THE CITY BAKERYで統括シェフを務めた千葉大介さんだ。

店舗外観
店舗外観

店舗入口
店舗入口

千葉さんがキャリアの中で最も影響を受けたのは、低温長時間発酵のパイオニアとして知られるシニフィアン シニフィエの志賀勝栄シェフだという。「パン業界に長い間いましたが、志賀シェフに出会ってパンに対する固定概念が覆されました」と千葉さん。風味豊かで、モチモチ、しっとりした独特のパンを生むその製法を活かしつつ、オリジナリティーを加えた技術でパンを提供している。

千葉さんご夫婦
千葉さんご夫婦

同店で提供するパンで使用している小麦はすべて国産。それぞれのパンに合わせて、12~13種類の小麦粉を使い分けるこだわりぶりだ。小麦以外も、できるだけ国産食材を使用し、安心・安全はもちろん、地域住民に喜ばれるパンづくりを展開している。
その特徴としては、お客さんに食べて欲しいタイミングにパンを焼き上げていることが挙げられる。例えば、バケットは朝一番に朝食に合うもの、昼にはランチに合わせやすいもの、と同じバゲットと言えど、1日2種類を焼いている。どちらも味や食感が絶妙に違っていて興味深い。食パンも同様に、それぞれのタイミングに合うパンを1日3種類焼き上げている。

1日3回焼くというバゲット
1日3回焼くというバゲット

人々の暮らしに寄り添うパン作りに取り組んでいる
人々の暮らしに寄り添うパン作りに取り組んでいる

ちなみに、同店の1番人気はクロワッサンとのこと。サクサクした食感と豊潤な香りと味わいがたまらない。見た目も美しく、手に取るだけで幸せな気持ちになる。

ショーケースに並ぶクロワッサン
ショーケースに並ぶクロワッサン

最後に、千葉さんに今後の展望を伺うと、「お客さまのニーズを感じながら、変えるものと変えなくていいものを選別し、お客さんにより喜んでもらえるパンを提供するだけです」との台詞が返ってきた。自分が「作りたい」パンより、お客さんが「欲しい」と思うパン、お客さんを幸せにするためのパンづくり。オープンから数年で、すでに人気店となっているのもうなずける。北山の街の生活を彩る同店。ぜひ足繁く通いたい。

AND Bread(アンドブレッド)
所在地:京都府京都市北区上賀茂高縄手町88-3  
電話番号:075-746-2223
営業時間:7:00~17:00
定休日:木、金曜日
https://www.facebook.com/andbread.kyoto/

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