夏には納涼床も楽しめる楼閣がみごとな老舗京料理店

鶴清

鶴清
鶴清

創業は1932(昭和7)年。鴨川に沿った優美な三階建ての木造建築は清水五条のなかでも、ひときわ目を惹く。創業当時から変わらない建物は、入口の唐破風や宮大工により意匠が施された伝統的な美を現代に受け継いでいる。現在、四代目の田中信行氏が跡目を継ぐ料理旅館「鶴清」。お店の魅力は鴨川を眺める川床料理だ。

賑やかな川床は夏の「鴨川」の風物詩
賑やかな川床は夏の「鴨川」の風物詩

そして、「鶴清」のもうひとつの魅力は3階の大広間。150畳300人を収容できる大広間では、その伝統美と広さから進駐軍のダンスホールとして接収された経緯もある。古くは結婚式を料理旅館で行う風習があったため、当時を懐かしんでの来客も多いという。

川床の妙味 ハモの落とし
川床の妙味 ハモの落とし

「鶴清」の代表的な料理といえば「ハモの落とし(湯びき)」。祇園祭りが”ハモ祭り”と言われるほど、京都とハモは切っても切れない関係だ。一寸の中に27回包丁を落とすと言われる骨切りは、ハモを扱う京都の職人ならではの技術。この骨切りによって、ハモを扱う夏の間は、包丁を持つ腕が太くなると言われるほど。しっかりと骨切りが施された「ハモの落とし」をサッパリとした梅肉で味わう。

京都の夏を彩る「ハモ鍋」に使用するハモの切り身
京都の夏を彩る「ハモ鍋」に使用するハモの切り身

鍋の出汁はハモの中骨を5、6時間酒と水と昆布で煮込み、五分の一ほどの分量になるまで旨味を凝縮させる。そこに鰹と昆布の一番出汁を混ぜ、ハモの身に旨味がしみ込むまで煮込む。ちょっと贅沢なお吸い物代わりの鍋という具合だ。鮎の塩焼きには“たで酢”を添え、夏の川床の清涼感を演出する。鴨川からの眺めとともに、舌鼓を打つ川床の妙味である。ここでしか味わえない京の風情を是非堪能してみてはいかがだろうか。

川床を眺めながら頂く上品なお料理
川床を眺めながら頂く上品なお料理

鶴清
所在地:京都府京都市下京区木屋町通五条上ル下材木町451 
電話番号:075-351-8518
営業時間:昼食12:00~15:00(最終入店14:00)、夕食17:00~21:30 (最終入店20:00)
川床:[昼床]5月と9月 12:00~15:00(最終入店14:00)
[夜床] 5月から9月末 17:00~21:30(最終入店20:00)
定休日:不定休
http://www.tsuruse.co.jp/

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