「伏見子どもはぐくみ室(支援センター)」 インタビュー

地域の子育てと未来を支える「伏見子どもはぐくみ室(支援センター)」の取り組み

京都市の南部に位置する伏見といえば良質な水とその水を活かした酒造が有名だ。伏見区では近年、酒蔵を利用した観光集客などに官民ともに力を入れている。さらに、JR・京阪・近鉄と3路線が入る交通の便の良さなどから、近年、住まいの場所としても注目され、これからの発展の可能性を感じさせる魅力的なエリアとなっている。住まいのエリアとして家族世帯から注目されるポイントのひとつは子育て環境だろう。今回は子育て家族の相談や広報を担当する「伏見子どもはぐくみ室(支援センター)」に伏見区の取り組みについて伺った。

伏見区の未来を築く子どもとお母さんのために

伏見区本所地域子育て支援マップ(※画像をクリックすると拡大したマップをご覧頂けます)
伏見区本所地域子育て支援マップ(※画像をクリックすると拡大したマップをご覧頂けます)

――まず、「伏見子どもはぐくみ室(支援センター)」の事業内容について教えてください。

「伏見子どもはぐくみ室」の業務内容は子どもと家庭に関する相談の総合窓口で、対象年齢は0歳から18歳までの子どもを持つ親御さん向けになっています。伏見区はエリアが広いので、この伏見を拠点としながら深草・醍醐の2つの支所との計3つで管理を行っています。業務内容の概要を説明しますと、
・子どもと家庭に関する総合相談
・育児支援家庭訪問事業
・子どもに関わる情報機関とのネットワークづくり
・子育てに関する市民啓発や情報発信
・民生委員さんが、赤ちゃんが産まれた家庭を訪問する「すくすくふしみっ子」事業
となっています。日常的な活動としてはそれらが主軸となっていますが、年に一回「子育て講演会」ということで市民を対象にした講演会を行なっています。

――相談事業に関してお伺いしたいと思います。どんな手順や内容になっているか教えてください。

子どもと家庭に関する総合相談は、電話や来所、手紙などで寄せられる、子どもと家庭に関する相談援助や、必要であれば他機関の紹介も行います。センターの開所日は月曜日から金曜日までの10時から16時半までで、この時間であれば電話や来所して頂いての相談が可能です。相談の中から必要に応じて個別カウンセリングやプレイセラピーも行っています。相談室の開所日は事前予約により火曜日・水曜日・木曜日の10時から17時までです。

相談内容は、言葉がゆっくりだとか、集団行動についていけないなどお子さんの発達・育ちに関する相談が大多数です。内容に応じて個別カウンセリングやプレイセラピーに移行していきます。緊急性を要するものであれば専門機関への紹介なども行っています。

――特にこの子どもはぐくみ室のなかで特化しているものはありますか?

特化しているもので言えば、プレイセラピーを取り入れています。相談というものはお母さん方のお話をお聞きし、アドバイスを行うことが中心になりますが、お子さんに対しては遊びを通しながら自分の想いを表現してもらうという、一種の心理療法になるのですが、そのプレイセラピーをプレイルームで行っています。これは子どもはぐくみ室の強みかなと思っています。

子どもたちの遊び場
子どもたちの遊び場

――プレイセラピーではどんなことをするのでしょうか?

お子さんと一緒に私がプレイルームに入って、お子さんの興味を持ったおもちゃを使った遊びに付き合います。遊びを通してのコミュニケーションを行なったり、ストレスを発散したりという感じです。実際に親御さんから聞いた話では、これまで思うように行動してくれなくて、つい子どもにあたってしまったことなどが少なくなってきたと、一定の効果は見られるようです。

――子どもに関わる情報機関とのネットワークづくりについて教えてください。

保育園や幼稚園、小・中学校、主任児童委員、医師会などをはじめとした、こどもに関わる関係機関との連絡調整を行って、区域内のネットワークを構築しています。子どもはぐくみ室が幅広い相談・ケアに対応できるようにするため各機関との勉強会なども行っています。

 

現代のお母さんに達に合わせた情報ネットワークの構築

――親子向けのイベント情報などはどのような形で知ることができますか?

子育て支援施設や子育てサークル・サロン等に関する情報を、子育て情報誌やホームページなどにより紹介しています。また「子育て講演会」も行っています。子育て応援カレンダーの「あつまれ!ふしみっ子」は伏見区のホームページ(※1)から見ていただけるのですが、京都市が企画・提供している「京都はぐくみアプリ」(※2)からも「あつまれ!ふしみっ子」の内容は見て頂けるようになっています。「はぐくみアプリ」では、登録すればニュースが届いたり、位置情報によって開催中のイベントの通知が届いたりと便利な機能になっています。

「すくすくふしみっ子」事業キャラクター「ふしみ三兄弟」
「すくすくふしみっ子」事業キャラクター「ふしみ三兄弟」

――伏見区のホームページから拝見(あつまれ!ふしみっ子)させて頂きましたが、かなり幅広くいろんなことを行っておられますね。

伏見はかなりエリアが広く、サークルやサロンの数も多いのですが、できるだけ情報は分かりやすくコンパクトにまとめています。お子さんのためのサロンから、お母さんのためのサロン、子どもとお母さんが一緒に楽しめるものなどいろいろあるので、ぜひ興味のあるものに参加していただければと思っています。

――講演会というのは具体的にどのようなことを行っておられるのですか?

子どもはぐくみ室の対象年齢が0歳から18歳までとなっていますので、年度ごとに対象年齢を変えた内容にしています。前年度であれば幼児対象の内容にしていましたし、今年度であればLINE株式会社さんに来ていただいて「LINEの扱いとインターネットとの関わり」をテーマに講演会を行いました。そんなふうに対象年齢とテーマをいろいろと変えて市民向けの講演会を行っています。

子育て支援の情報誌
子育て支援の情報誌

――「すくすくふしみっ子」事業について教えてください。

伏見区本所地域では赤ちゃんが生まれたご家庭から、希望があれば、地域の民生児童委員・主任児童委員が訪問する事業です。この訪問事業は伏見区だけが行っているものではないのですが、訪問の仕方や、訪問をして何をするかといった細かいことは各区によって工夫しています。伏見区は訪問の際に「子育てハンドブック」をお渡ししていて、この冊子は伏見区の各エリアごとの子育て支援施設の紹介や、遊びのスポット情報、子育て支援制度の紹介や、子育て支援マップなどをひとつにまとめた冊子となっています。

 

これからのツボミがいっぱいの伏見区

――伏見の子育て環境としての魅力を教えてください。

この伏見桃山エリアではJR・京阪・近鉄と3路線の電車が隣接して通っていることで、交通の便がいいことですね。そしてお酒でも有名なとおり、水がおいしいということでしょうか。あと、先ほども触れましたように、細やかな子育て応援のプログラムがあることですね。

京エコロジーセンター
京エコロジーセンター

――親子やファミリーで楽しめる近隣のスポットなどがあれば教えてください。

プラネタリウムや様々な科学展示が楽しめる「京都市青少年科学センター」と、そのすぐ隣にある「京エコロジーセンター」も人気のスポットです。京阪「藤森」駅から徒歩で近くです。「伏見港公園」は一年を通して水泳が楽しめるプールやテニスコートなどが整備された大きな公園です。伏見区の中心になる伏見桃山エリアでは、酒蔵の街並みを活かした観光集客も活発になっていますし、それと連動して「大手筋商店街」などは、全国的にも活気のある商店街として有名になっています。 街全体としてこれからも発展していく要素がたくさんある街だと思います。

※1【子育て応援カレンダー あつまれ!ふしみっ子】
※2 【京都はぐくみアプリ】(アンドロイド・iOS対応)

地域の子育てと未来を支える「伏見子どもはぐくみ室(支援センター)」の取り組み
地域の子育てと未来を支える「伏見子どもはぐくみ室(支援センター)」の取り組み

京都市伏見区役所 伏見子どもはぐくみ室(支援センター)

所在地 :京都府京都市伏見区鷹匠町39-2
TEL :075-611-2377
URL: http://www.city.kyoto.lg.jp/fushimi/page/0000027739.html
※この情報は2017(平成29)年3月時点のものです。